【最近の印鑑、はんこ、ゴム印のお値段の現状】
●会社法人登記印/角印/について
ここ近年、パソコンの普及に伴い、印刷関係を含む印章業の経営内容が大きく変わりつつあります。
本来なら「彫刻技能士」の資格を持つ者が彫刻し販売をしていましたが、現在ではパソコンで素人さんでもご家庭のプリンターで印刷をするように「簡単に彫刻」できるようになりました。それに伴い、彫刻技術の内容はともかく、大量生産で従来の半額程度の価格設定で印章業関係に転職する方も出てまいりました。
またニーズとしまして「価格が安ければ何でもよい」 「競争入札だから安いほどよい」(官公庁関係)をお求めになるお客様の現状もあります。
当店では、その両方に対応するため、ご希望により従来の手仕上げ、手描き書体の見積書と、低価格(格安)での見積書の「2通」を提案し提出させていただいております。「角印」ひとつのご注文にしましても、材質の良し悪し、また市販のフォントでの彫刻、反対に手描きで字入れでの彫刻など、さまざまな内容で価格に差が出ます。またおなじ印鑑/はんこの材質を使用して彫刻しても、技術ではまったく別物の製品と考えていただければと思います。
ご予算により、ご説明をさせていただきます。
●ゴム印の価格と お見積りについて (製造直販)
ゴム印の基本的な値段ですが、従来は文字数で計算をしておりました。理由として昔は一字一字手彫りが普通でした。その後、活字をひろうようになりました。その名残です。
近年、活字もなくなりパソコンでの出力によるものが主流になってきています。そこで文字数計算から、ゴム印の面積計算で算出するお店も出てきました。
*レイアウトゴム印、住所印、データ印、シャチハタ浸透印は、別途計算方法になります。
●当店は「安売り店」ではありません(印鑑、はんこ、について)
職人技術に関係なくロボット彫刻機での大量生産により「○○卸し」「○○マーケット」「ネットショッピング」などの従来の半額程度のお値段での「薄利多売」での印鑑が多くなっています。しかし、本当に丁寧な職人仕事は一日数本程度しか彫刻出来ません。
お値段的には、低価格に挑戦し努力をしていますが、安売り店より若干の高額になります。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
●手仕上げについて
数年前まで、私たちは「字入れ」から始まり、仕上げまで手作業でした。機械がないので当たり前のことです。職人の世界にもどの職種にかかわらず機械化の波が訪れました。ただ、皆さんが言われるのには、手仕事の出来る方と、出来ない方が同じ機械を使用しても、結果はまったく異なるということです。
(現在当店では、字入れは手書きですが、粗彫りは要望がない限り機械を使用しています。)
平均して月に1件か2件と少ないのですが、インターネット通販で購入もしくは格安店で購入した印鑑の字が下手で気に入らず「彫り直し」て欲しいとのご注文を毎月受けています。
大手販売店よりも、お近くの「はんこ屋さん」がもっともっと良い仕事をしています。いちど、散歩がてらにあなたの町の「はんこ屋さん」を覗いてみてはいかがでしょうか。